状況が一変する「拭く拭く福の神」

ひと月ほど前のある日、「とにかく居住まいを整えなくては」と思い、お手洗いの掃除をしました。


掃除に使うのは家人が着なくなった綿のTシャツをチョキチョキ切ったもの。「使っては捨て、使っては捨て」しながら拭いていったところ、これがすこぶる気持ちがいい。夢中になって、その日はお手洗いと洗面台だけをしたのですが、次の日には床も全面拭きました。





気が付いたこと

「拭く」のは、(掃除機で)「吸う」のと全然仕上がりが違う。



なにかのスイッチが入ったのか、次の日も「ふくふく福の神」と心の中で言いながら床を拭くと、雑巾が汚れます。


そっか、1日だけでも、汚れるんだ。


そして、今日の拭いた後は、昨日よりも断然キレイ!

こうして、拭くことは、さまざまな状況を一変させていきました。


気がつくと、どんどん拭くことが楽しくなって、床だけでなくて、台所も洗面台もお風呂もお手洗いも、全部「拭き掃除」の「ふくふく福の神」。


お風呂場に置いていたお風呂洗い用のスポンジも撤去できることになって(モノが減ると掃除もし易い)、ひと通り溜まっていた汚れが落ちてしまうとあとはもう、掃除用の洗剤は「クエン酸」と「セスキ炭酸ソーダ」でほぼOK(最初は家にあった洗剤類をガンガンつかって拭きました)。掃除道具も、雑巾と仕上げの掃除機のみでOKです。


そしたら、台所の台ふきんも増やしたくなって、それで、使わなくなった手ぬぐいを縫ったり、ボロボロになってた鍋つかみの中身のフェルトを取りだして、捨てられずにいたお気に入りのハンカチで鍋つかみを縫ったりして、もう楽しくって楽しくって。








床を拭くと、いいことが3つありました。


1.床がキレイになる

2.全身運動になる

3.自動的に断捨離されて片付いている




特に、2番。

【体(筋肉)が変わる】

・四つん這いになって拭くので、背筋の贅肉が落ちる。

・腕を伸ばして高いところを拭くので、肩こりがなくなる。

・立ちと座りを繰り返すので、足のフットワークが軽くなる。


それで、気が付いたのですが、拭き掃除は赤ちゃんのハイハイと一人歩きの動作をしているんですね。そして「立ち上がる」という動作は、本当は背筋と腹筋をとても使うんです。


だけど大きくなるにつれて腰とか膝とかを上手に使って立ったり座ったりするようになると、背筋腹筋は楽を覚えて、動きを彼らに任せてしまうようになるんじゃないでしょうか。それは年をとるにつれてひどくなって、背筋と腹筋は使わないので衰えて脂肪が付くので、ますます腰と膝に負担がかかることになり、いろいろ不具合がおきてしまう。


なので、拭き掃除をし続けたら、たぶんいい感じで年を取れるはず。


それから、3番。

【断捨離を超える】

・拭くために物をどかすので、「ここにこんなモノがある!」と発見する。

・拭くたびに、あるべき場所にモノが移動される。

・拭いていて気になった順に、断捨離と片付けがされる。


気がつくと二日おきに一箇所という感じで、こんな風に拭く場所(=片付く場所)が増えていきました。


この1ヶ月で、片付いた場所

・お手洗い・洗面台・お風呂場・床・玄関・窓・キッチンレンジ周り・クローゼット・オーディオとテレビのところ・座らなくなった椅子に置いていた紙類・洗濯機・CDラック・冷蔵庫の下と上・分別ゴミ箱周辺・リビングの引き出し・食器棚・道具入れ・積読本・キッチン流し周り・未開封のダンボール・・・



そして、1番。

【心(思考)が変わる】

・拭く動作で頭がリセットされる(おおらかな気分)

・視界の表と裏(心)がリンクする(心が軽く、集中できる)

・たぶん「修行」っぽい(禅寺の雲水の掃除の気分がする)



こうして拭くことをし始めてから、モノが減って、分別整理されて置かれるようになると、すっかり失念していたモノたちが復活してスタンバイしだすんです。骨董市で買った皿や、昔奮発した塗の椀とか、アジアンなランチョンマットや、お祝いにいただいたグラスとか、みんなみんな。


だってお部屋もキレイで片付いているし、「いつかこんな時に使おう」と思っていたシチュエーションがついにやって来たんです!



こうしてたったひと月で、家(私)の状況は一変しました。


「やったらできた」方式の「気が向いたところだけする」方式。夏休みの宿題を計画通りにしたことがなく、これまで「断捨離→片付け→掃除」(このやり方は強靭な精神力(努力と根性)が必要)がどうしてもできなかった私にもできる方法だったのです。「拭く→片付く→捨てる」の順番。



■とりあえず「やったこと」

・着なくなったTシャツをチョキチョキ切りました。

・お手洗いから拭き始めました。

・以降、リビングの床と洗面台とお手洗いは毎日拭いています。

・拭いても汚れが取れないところは、天神様の「撫で牛」方式です。

(毎日ちょっとづつ拭いていたらいつかピカピカになる)

・拭いていて気になったところだけを、その時に片付けました。

・拭いてキレイになったところを喜んで、あとは気にしないのです。



夜型だった生活も毎朝6時に起床して拭く拭く。今は雑巾一枚だけで、毎日の拭き掃除が完結するようになって、掃除にかかる時間もどんどん加速的に減少しています。拭く拭く福の神さま、ありがとうございます!(この年になって気が付いて本当によかった)


というわけで勝手に「拭く拭く福の神クラブ」の会長になることにしました。とにかく最初は、お手洗いを拭いて拭いてキレイにすることから始めるといいと思います。


このことで一番盛り上がったのが実家の母で、雑巾を縫ってプレゼントしてくれました。今は毎日この雑巾で拭いています。






でもね。


子育てしながら働いている時は絶対こんなの無理。というのも事実なのです。まあぼちぼちと「50歳を超えたら拭き掃除でよみがえり」がいいのかもしれない。だって私もようやく今、気がついたのですから。



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