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Rukai(ルカイ)とは宮沢賢治の『二十六夜』に登場する爾迦夷(るかゐ)というフクロウの名に因みます。
志賀海神社 歩射祭
福岡県にある志賀海神社の歩射祭で「大宮司さん、お笑いなさい」と言うらしいのです
『アースダイバー 神社編』中沢新一
いよいよ祭りの当日になると、射手たちは、大宮司の扮する「いとうべんさし」の指揮のもとに、神庭に大的をしつらえて、始まりを待つ。まずは的を持って庭をおごそかに廻る「的廻り」がおこなわれる。射手たちは、弓矢を手にもって、おごそかに的のまわりを廻り、それがすむと、射手は順々に「いとうべんさし」に近づいていって、扇子をその人のあごに差しつけて「大宮司さん、お笑いなさい」と言う。大宮司はそれを受けて、「ワッハッハ」と声高に笑うことが作法となっている。
(中略)
古代の祭りではよく、接近してはならないものが近づきすぎたり、くっついたりしているのを、儀礼の作法によって、みごとに分離することができたとき、神官たちが「ワッハッハ」と儀礼的な高笑いをする。このアズミ族の祭りでも、なにかを分離して遠ざけることに成功したから、大宮司は声高に笑っているのである。
(『アースダイバー 神社編』中沢新一講談社 p.284より)
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